令和6年(2024)7月10日(水)第2回「二水サロン」開催

テーマ

「日米架ける夢の花草原」 ~ワイルドフラワー・グラベル緑花工法~

話題提供者

渡辺拓也さん
株式会社渡辺農園 代表取締役

標記工法(略称WG工法)を解説します。
これは、山野の自然な花畑を市街地へ導入する造園工法で、1980年代に基礎技術を米テキサス州高速道路局より移入、高温多湿のわが国の気候風土に適応するように試験開発を重ね、ようやく実用化、その後営業努力が実り、道路や公園等の公共緑化工事に数多く採用され商用化へ至りました。骨格は以下の三点でシンプルです。

  1. 土(土壌)を使わない→細かい単粒砕石(グラベル)を10センチ厚に敷き均し植栽基盤を造成、これにより雑草の侵入を防止します。
  2. 苗(花苗)を植えない→花々(一年草と宿根草)の混合種子と宿根草花球根(両者総称ワイルドフラワー)を春か秋に播き植えます。
  3. 水(潅水)を与えない→雨水のみで発芽・生育・開花します。潅水を繰り返すと植物は徒長し雑草が生えてきます。

以上、植物本来が持つ生命力、自生力を最大限生かし野性的(ワイルド)な自生
景観(花畑)を都市周辺に創出、一方で低額施工・省力管理を実現しました。