令和3年度(2021)サロン情報
2022年3月9日(水)第6回「二木サロン」を開催
テーマ「街路樹の価値を社会に問いかける」
話題提供者は、當内 匡さん。
(株)庭樹園代表取締役、樹木医、街路樹剪定士指導員、(一社)日本造園建設業協会国際委員会副委員長、(一社)街路樹診断協会関西支部長
身近なグリーンインフラと言えば街路樹ですが、近年では寸胴仕立てに見るよう悲惨です。山陰では除雪の邪魔、落ち葉清掃が大変、と言うことで街路樹は控られる傾向もあり。とは言え、わが国では東京駅前の行幸通り、神宮の絵画館前通り、御堂筋のイチョウ並木は人々を魅了します。そこには樹木本来の姿を生かした管理があるからです。
わが国が先進国を名乗るのであれば「樹芸による道路景観の創造」を標榜しなければならないでしょう。しかし今日では、切り詰めたプラタナスが冬空に浮かぶ樹形が空しく、年々増えているのではないでしょうか。ここに、土木行政の効率優先の台頭を見て、造園行政の非力さを痛感するしだいです。
このような問題課題に早くから取り組まれた當内匡氏は、アメリカルイジアナ州立大学MLAで学ばれました。今日では日本造園建設業協会国際委員会などの活動の傍ら、アメリカやドイツの街路樹マネジメント手法の調査を行い、昨年「街路樹は問いかける」を共著で報告されています。気候変動やヒートアイランドの抑制のため、海外の都市緑化において今、街路樹が非常に注目され、価値評価や植栽基盤・剪定、樹木保護制度など、緻密に計画管理され始めています。状況が悪化する日本とは全く逆の状況です。それを講話頂き、改めて日本の街路樹のあり方を考える機会にしたいと思います。
2021年12月16日(金)第5回「二木サロン」を開催
テーマ「高齢社会にコミュニティファームは効くか」
話題提供は東京農業大学(農学部バイオセラピー)教授を退任され関西に戻ってこられた浅野房世さんです。
大阪府では大泉緑地のふれあいの庭、りんくう公園では夕日の見える丘、花海道などハートフルパークの先陣を。またヒーリングガーデナーの立ち上げなど切ってのご活躍でしたが、「ユニバーサルデザイン」「ヒーリングランドスケープ」「園芸療法」の先にある当テーマではコミュニティファーム(健康増進とか諸々)の実験を通してのお話です。
2021年11月26日(金)第4回「二木サロン」を開催
話題提供者は当センター会員で若生謙二さんです。
自然遊び場をいくつか造ることにより、いままで各地の動物園で手掛けたようなランドスケープの潮流を造り出そうと未だ軽快なフットワークでご活躍です。テーマは「野あそびの丘、動物のくらす森」。
2021年10月14日(木)第3回「二木サロン」を開催
話題提供者は空間創研の執行役員をお務めの橘俊光さんです。
【テーマ】
『都市公園における公募設置管理制度(Park-PFI)の概要、取り組み状況と課題等について』
2021年7月8日(木)第2回「二木サロン」を開催
話題提供者は当センター会員で庭園文化塾生の武田雅子さんです。
武田さんは、10年をかけて、二人の研究者と、アメリカを代表する女性詩人、エミリ・ディキンスン(1830-86)の本を上梓され、ご興味あるお方にあちこちでミニ講演をされています。その披露と、ディキンスンのガーデニングの趣味、その植物画のコレクションの紹介など。
2021年6月10日(木)第1回「二木サロン」を開催
話題提供者は(公財)京都市都市緑化協会の専務理事の藤井俊志さんです。
テーマは「平安神宮の創建1895年から今まで」。
運営、管理など苦労話に「華」を咲かせていただきます。

